快適ライブチャット研究 - ヒロシマ・サイド・ストーリー
FC2ブログ

Home > スポンサー広告 > ヒロシマ・サイド・ストーリー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Comments:-

musashi URL 2009-04-19 (日) 02:47

兄貴と出会った頃、「いつか小説書いてくらぱい」とねだったのを思い出します
兄貴の文章は、これ実体験なのに、小説ぽくて綺麗ですね

タクイチロゥ URL 2009-04-19 (日) 09:45

ノンフィクションなんですか!?
有為。さんとこに登場する女性の話し方が、なんだか頭にこびりついて。
少し憧れに変わりつつあります^^;

エヌ URL 2009-04-19 (日) 10:50

これだけの文節の中に散りばめられた街の場景と女性の仕草。
実体験で無いと書けないですよww
詮索はいけないと解っていながら有為。さんの遍歴から人物を想像しちゃいますww

有為。 URL 2009-04-19 (日) 17:19

コメントありがとうございます。
もちろん、ある体験をベースにはしています。
ただそれが、現実として「綺麗」なのかは、ついつい首を傾げざるをえないです(笑)

僕自身、スマートに立ち回れるタイプではないですから(笑)

有為。 URL 2009-04-19 (日) 17:20

コメントありがとうございます。

もちろん、小説がフィクションであるのと同じ意味で、文章としては「フィクション」と言えます。
僕も、こうした女性の話し方への「憧れが」あります(笑)

有為。 URL 2009-04-19 (日) 17:24

コメントありがとうございます。

神戸の街並――南京町やハーバーランド、そしてクラウンプラザ神戸などは実体験に近いと言えます。
食べたものなどは、特に(笑)

小説が「フィクション」であるか「ノンフィクション」であるかは多分に文学論的な話題でもあるので詳細は避けますが、当然、誰かによって書かれた文章という意味においては「フィクション」であると言えます。


Comment Form

Trackback+Pingback:-

TrackBack URL for this entry
http://happylivechat.blog92.fc2.com/tb.php/281-b4842c94
Listed below are links to weblogs that reference
スポンサーサイト from 快適ライブチャット研究

Home > スポンサー広告 > ヒロシマ・サイド・ストーリー

Home > チャット・ストーリー > ヒロシマ・サイド・ストーリー

ヒロシマ・サイド・ストーリー


ねぇ、この歳になって、遠距離恋愛することをあなたは想像してた? どうしてこうなったんだろうね、あたしたち。


「どうしてこうなったんだろう」という問いかけは彼女にとってみれば、答えを求めているわけではなく、ただ、スマートに話しを聞いていることの証としての受け答をすることが必要だったのだけれど、まだ「若くて世間知らずだった」ので、彼女のその光を反射させるハニーブラウンの目で見つめられると、緊張することなど何もないはずなのに、そうだね、想像していたわけではないけれど、と言葉を切り、イメージしていた遠距離恋愛とはまた違っていたかな、と、後数時間でまたひとつ歳をとってしまう29歳の私は真面目に答えてしまう。


南京町で「五目おこげ」と「海老チリ」と「麻婆豆腐」を食してから、食後の運動にハーバーランドまで歩くのが、神戸で彼女と会う時のいつものパターン――ねぇ、いつもお昼は中華で同じメニューで、あたしは別にいいんだけれど、いいの? 飽きない? と彼女は言い、私が口を開きかけた時に、でもね、ほら、今さコンビニで「中華おこげのカップスープ」が置いてあるでしょ? アレを見てるとさ、いつもあなたを思い出すんだよね、不思議と、と続け、「部屋とYシャツと私」ではないけれど、「神戸と中華おこげとあなた」って感じがする、と変な節をつけて軽やかに歌うように笑う。
スターバックスでカフェモカをテイクアウトして、ハーバーランドまで取り留めのないアレヤコレヤの話しをして、いつ頃からなのかははっきりとしないけれど少しずつ見慣れてきた街並を、ふたりで手をつなぎながら、歩き、歩く――あなたからすれば、神戸の街って新鮮に見える? ふたりで歩いていると、どうしてなんだろうな、って思うのだけれど、東京にいる時のあなたよりもここにいるあなたのほうがとっても自由に感じるんだよね、と彼女は言い、多分ね、君と一緒にいるから新鮮な気持ちになれるのだし、素で自由にしていられるんだよ、と私は答えたかったのだけれど、海に近づくにつれて強くなる風に少し首をすくめてから、海が見えた、と彼女に答える。


決定的なコト――ふたりの生活を決定的に変えてしまうような事柄――を口にしなければならない日であったのに、新神戸駅前に立つ「クラウンプラザ神戸」の高層からの眺望が楽しめるレストラン・バー――神戸から広島にかけての眺望を楽しめるダイニングは和食、大阪の景色を眺めるダイニングはピザ料理――で、神戸から広島へと続く景色を眺めながら、「どうしてこうなったんだろう」という言葉が耳に残っていたために、この日までに一所懸命に考えていた「大切なコトバ」――昨夜はなかなか寝付けずに、新神戸駅に着くまでの新幹線のなかでもアレコレと言葉をひねりこねまわしていたのだけれど――を言えずに、私は彼女の話しの続きを聞いてしまう。


生まれ育った神戸を離れた時は、と彼女は話し始める――ここを離れて東京に住み始めた頃は、ずっと、うん、結婚しても東京に住むつもりでいたし、友達も向こうにいたから何の心配もしていなかったし、まぁ、もちろん、家族と離れるのはちょっとアレだけど、でも、こっちにはお姉ちゃんもいるし、家族とずっと会えなくなるわけではないし、気が向いたら帰ればいいんだからって考えていたけれど、あのね、やっぱりこっちに戻ってきて、あたしには東京よりも神戸の空気のほうが合っているのかな、って時々思うコトもあって、あなたにいろいろな面で負担をかけているのはわかっているから、きっと、これからのことをきちんと考えなくてはいけないというのも、もちろんわかっているし、でもね、岡本駅――神戸線のね、学生街なんだけれど、住みやすいトコロ――とかで、新しいマンションとかのモデルルームの宣伝なんかを見ていると、うん、いいな~こういうトコロに住んでみたいな、とかって妄想してしまうし、だから、「どうしてこうなったんだろう」って、いつも思うの、と彼女は流暢な標準語で話し、ぷっくりとしたキャラメルベージュの艶めいている唇を閉じてこちらを見つめ、もう一度、「ねぇ、どうしてこうなったんだろうね」と細く細く、誰に語りかけるでもないように呟く。


ねぇ、どうしてこうなったんだろう――晴れた昼間には広島の景色をうっすらと見ることができるという高層のダイニングバーからの神戸の夜景の向こうには、真黒な景色が広がっていて、もちろん、そこにあるはずの広島の夜景は眺めることはできないのだけれど、私は「どうしてこうなったんだろう」という言葉を頭のなかで反芻しながら、イメージすることさえできない神戸での生活について、ゆっくりと考え始める。




Comments:6

musashi URL 2009-04-19 (日) 02:47

兄貴と出会った頃、「いつか小説書いてくらぱい」とねだったのを思い出します
兄貴の文章は、これ実体験なのに、小説ぽくて綺麗ですね

タクイチロゥ URL 2009-04-19 (日) 09:45

ノンフィクションなんですか!?
有為。さんとこに登場する女性の話し方が、なんだか頭にこびりついて。
少し憧れに変わりつつあります^^;

エヌ URL 2009-04-19 (日) 10:50

これだけの文節の中に散りばめられた街の場景と女性の仕草。
実体験で無いと書けないですよww
詮索はいけないと解っていながら有為。さんの遍歴から人物を想像しちゃいますww

有為。 URL 2009-04-19 (日) 17:19

コメントありがとうございます。
もちろん、ある体験をベースにはしています。
ただそれが、現実として「綺麗」なのかは、ついつい首を傾げざるをえないです(笑)

僕自身、スマートに立ち回れるタイプではないですから(笑)

有為。 URL 2009-04-19 (日) 17:20

コメントありがとうございます。

もちろん、小説がフィクションであるのと同じ意味で、文章としては「フィクション」と言えます。
僕も、こうした女性の話し方への「憧れが」あります(笑)

有為。 URL 2009-04-19 (日) 17:24

コメントありがとうございます。

神戸の街並――南京町やハーバーランド、そしてクラウンプラザ神戸などは実体験に近いと言えます。
食べたものなどは、特に(笑)

小説が「フィクション」であるか「ノンフィクション」であるかは多分に文学論的な話題でもあるので詳細は避けますが、当然、誰かによって書かれた文章という意味においては「フィクション」であると言えます。


Comment Form

Trackback+Pingback:0

TrackBack URL for this entry
http://happylivechat.blog92.fc2.com/tb.php/281-b4842c94
Listed below are links to weblogs that reference
ヒロシマ・サイド・ストーリー from 快適ライブチャット研究

Home > チャット・ストーリー > ヒロシマ・サイド・ストーリー

ブックマーク雑録
はてなに追加
MyYahoo!に追加
del.icio.usに追加
livedoorClipに追加

ブックマークプラス by SEO対策

FC2ブログランキング
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Page Top

  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。